新上総国三十三観音札所 第三十二番

成東山 不動院

あなとうと 導きたまえ 観世音 遠きくにより 運ぶ歩みを



成東山 不動院 真言宗智山派

十一面観世音菩薩

山武郡成東町

参拝日: 1997年12月18日(木)

不動院の御本尊は、お寺の名前の通り不動明王です。札所本尊の十一面観世音菩薩がまつられた観音堂は、は本堂に上る途中にあります。石垣の上に建つ舞台造りの赤い本堂は、周囲を見下ろす高い位置にあり、本堂からの眺めは格別です。

御朱印を頂いた際に、ご住職とお話しすることが出来ました。ご住職の話によると、観世音菩薩は近年修復したものの400年程前に造られたものではないかということです。残念ながら、胎内に造られた年代を特定するような記載などがないため、修復前のいたみ具合からの推測だそうです。その他にも、近隣では昔から観音参りが盛んであったこと、20年ほど前までは農家には休みがなく、観音参り以外にはお嫁さんは家を出られなかったこと、そのため、観音参りの際には15人ほどで連れ立って出かけ、買い物などを楽しんでいたこと、今でも、お寺から少し離れた地域の方で、日蓮宗の家の方は参拝には来ないなどの興味深いお話を伺いました。


不動堂 観音堂

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