坂東三十三観音札所 第二十六番

南明山 清瀧寺

わが心 今より後は にごらじな 清滝寺へ 詣る身なれば



南明山 清瀧寺 真言宗豊山派

聖観世音菩薩

茨城県新治郡新治村

参拝日: 1997年 5月23日(金)

ご朱印 表筑波スカイラインの曲がりくねった道を走っていると、案の定、妻も長男も乗物酔いしてしまいました。途中の展望台で少し休んでいきました。

スカイラインを出てからしばらく走り、清瀧寺に向かっていたのですが、どうも道が違うような気がして、道を歩いていた年配の女性に道をたずねましたところ、「坂東二十六番の清瀧寺ですね」と丁寧に教えてくださいました。地元の方のお寺に対する愛着が伝わってきます。

清瀧寺は、長い無住の間も村人によって守られてきたのですが、1969年の不審火でお堂・ご本尊共焼失、その後村人の手によって1977年にコンクリートづくりで再建されたそうです。現在のご本尊は、佐白山観世音寺のご住職により寄進されたものだそうです。

清瀧寺のご本尊への読み人知らずの献歌に

  今もなお 人の心の 変らずや 桃咲く里の 清瀧の寺

というのがあるそうです。紀貫之が西国八番札所の長谷寺で詠んだ

  人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の かににおひける

という歌を思い出すのは私だけでしょうか。梅と桃の違いはありますが。(高校生の頃、古文で花と言えば桜と教わった気がしましたが、この花は梅なんだそうです。)


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公共交通機関

JR常磐線土浦駅から、JRバス「ゆう・もあ村」行きに乗り、「本郷二本松」下車、徒歩30分。